TOPイメージ画像

毛筆の美文字は作品や目的にあった筆を選ぶことが第一

はがきに書くのか、半紙に書くのか、住所や名前なのかなど目的に合わせてまず筆を選ぶことが大切です。筆には命毛(いのちげ)があり細かい文字を書くには必ず必要なのです。購入するときにお店の方に伝えると選んでくれます。

手本となるものを見ながら書くのですが初めは書き順を押さえます。これができていないと文字自体がつながらなくなりバランスが崩れるのです。覚えたら一度筆に墨を取って一気に書きます。毛筆には線が大切です。筆先や腹、腰を使って生きた線を出すのですが初めはそう簡単ではありません。

筆が寝ているとベタっとした感じでどちらかというと塗ったように見えます。押さえや払いができません。書き終えた線の下にたんこぶのようになったら筆が寝ている(傾いている)証拠です。

半紙に大文字を書くときにはます姿勢を正しくし顎を引いて腕はわきを軽く締めてひじを横に開き水平に保ちます。卵を手のひらに入れるように筆を持ち力を抜いて書きます。目の高さやひじが下がらないことがポイントです。小文字を書くときには手首を少し浮かすと楽に筆を動かすことができます。

半紙は体の正面に、左手はそっと添えるように置きます。文字は右上がりになりすぎると文字数が多い時には収まりにくくなります。少し右上がりにし、押さえや払い、はねなどで左右のバランスをとるのです。上がりっぱなしでは落ち着いた作品にはなりにくいものです。一つの作品にかかる枚数は子供なら最低でも100枚くらいでしょうか。途中に壁などに掛け、離れて見ることで自分の癖や線がわかってきます。

毛筆では始点と終点を丁寧に書く美文字トレーニング

毛筆で文字を書くのに苦手意識を持っている方は多いと思います。しかし毛筆は、鉛筆やボールペンとは違い、絵を描くことに似ています。書道家の作品で何を書いているのかわからないということも多いです。そのため毛筆の場合は、鉛筆やボールペンとは違い、美しく書くコツが違ってきます。

まず、止めと撥ねを丁寧に行うことが必要です。毛筆では、筆を置いた時(始点)と止めや撥ね(終点)で字の美しさが変わるといっても過言ではありません。始点では筆の形がきれいに出るように意識します。終点が止めの場合は、持ってきた筆をそのまま離すのではなく、ゆっくりとグッと押さえつけ、少し筆を後ろに傾け、筆の形をつけます。

撥ねの場合は、一度グッと止めてから、ゆっくりと「いち、に、さん」と3度にわけて筆を離していきます。また、単に「一」を書くのでも始点から終点までの間では力の入れ方が変わります。簡単にいうと、真ん中にかけて筆を持ち上げ、終点に向けて力を入れていきます。

毛筆は、空白も美文字になるコツともいえます。同じ筆の大きさで始点から終点まで「一」を書いても美しくは見えません。「一」の中に丸みや細身、強さがあることで墨の濃淡を感じることができ、美しく見えます。また、文字は右上がりに書くことが基本です。右上がり書くことで限られた範囲で、文字を大きく見せる視覚効果があります。

角を作る場合も一度しっかりと止めて、筆を浮かせ、筆を方向転換させます。筆の向きは常に筆のお尻が進行方向を向くようにすると、筆を動かせやすいです。毛筆を練習する場合は、「永」という文字を練習するとよいです。止め、撥ね、角など全ての動作が含まれているので、課題がない場合は、練習する文字にしてください。

このページの先頭へ